男はいくら結婚しても一人になりたい時があるもんなんですね!
クレイジー・ハート
演技と音楽は、素晴らしいものの脚本・演出面では、ブレイクの心の痛手を描ききっていません。 まずは本日の試写会ゲストの「ミスタークレイジーハート」こと泉谷しげるが生歌で、持ち歌の「春夏秋冬」を聞かせてくれたことがよかったです。作品の要素であるカントリー音楽は、アやっぱりピンと来ません。泉谷に言わせれば、アメリカの演歌なんだそうで、道理で主人公がどさ回りの営業している姿が演歌歌手のそれと似ておりました。
普段聞き慣れないカントリーながらも、本作の音楽としては、最高の演出効果をもたらします。歌詞の意味は分からなくても、歌い手の魂の叫びが、主人公の孤独さを問わず語りに伝えてくれました。
さて、ストーリーは至ってシンプル。カントリーシンガーのバッド・ブレイクが、失恋を通して、アルコール依存を断ち切り、その心の痛手を曲に綴ったら、その新曲が評価されて、シンガーとして再起の展望を掴むストーリー。
ラブストーリーとしては、ハッピーエンドといえない切なさも感じさせます。けれども泉谷が言うように、年齢を重ねるごとにどん底から再起することは、大変にになっていくものです。本作で見せるバッド・ブレイクが再起する姿は、同じ境遇にあるものに、とても希望と勇気をもたらしてくれる作品ではないでしょうか。
ノミネート5度目にして、念願の主演男優賞を射止めたジェフ・ブリッジスの枯れた演技も素晴らしかったです。
けれども脚本・演出面では、ブレイクの心の痛手を描ききっていません。
まずは、ブレイクの現状をもっと深刻に描くべきでした。
落ちぶれたとはいえ、地方では暖かく迎えてくれるファンに囲まれる。そしてシンガーとしての仕事もそれなりにオファーは絶えず舞い込む。落ちぶれたとはいえまだまだブレイクのカントリーシンガーとしての人気は絶大にあったのです。あの『レスラー』のランディの悲惨さと比べれば、遙かに恵まれていると思います。
そこが甘いので、ブレイクがなんでアルコール依存症に陥っているのか、ぴんと来ません。そして4度結婚し、離婚してきたことも、昔話として台詞でしか語られませんでした。離婚は、アルコール依存に繋がる重要な過去だけに、カットバックして描いて欲しかったです。
地方を巡業すれば、およそ女に困ることはなかったブレイクですが、たまたま取材で知り合った記者ジーンには、本気で愛してしまうのです。ジーンが他の女性とどう違っていたのか説明不足です。偶然が重なって、あれよあれよと深い仲になっていきます。
ただし画面から伺えるのは、ジーンもバツイチで、包容力のある女性であったことが、ブレイクの心を捉えたのでしょう。
ブレイクがアルコール依存症と知っていても、飲酒を咎めたりはしませんでした。ただし、ジーンが宝物と思っている4歳の息子バディの前では、絶対飲まないでくれというこだわり以外は。
ジーンのこのこだわりも何でそこだけ急に神経質になるのかよく分かりませんでした。普通なら、愛するブレイクの健康のために、飲酒自体をきつく禁止するところなのに、息子のことしかなぜか心配しないのです。
バディとの仲の良さに気をよくしたジーンは、ブレイクに子守を任せます。まるで実の親子のように触れあう姿が微笑ましい。
ブレイクにもバディと同じ頃に生き別れた息子がいたのです。ずっと忘れていたのに、バディといるうちに、思い出してしまったのでしょう。実の息子とは、電話だけのやりとりで終わってしまいましたが、ぜひここでも『レスラー』のように実の息子との再会シーンをいれて欲しかったです。
ブレイクの酒癖の悪さが、子守をしていても発揮されて、しまいます。バディの前では絶対にお酒を飲まないでと強く念押しされているのにも関わらず、ブレイクはバディを連れて、バーに立ち寄り、ウィスキーを注文したしまうのです。さらに、僅かな隙を見のがして、バディを迷子にしてしまったのです。
連絡を受けて駆けつけたジーンは、ブレイクを許さず絶交してしまいます。家に押しかけて許しを請うても、ドアを開けることはありませんでした。
それにしても包容力のあるジーンが、たった一度の過ちで、心変わりしてしまうのは、ちょっとこれも説明不足です。
傷心のブレイクは、その気持ちを唄に託そうとします、紛らすと言うよりも、歌わずにはいられなかったのでしょう。ここでやっと、『傷ついた者にしか、歌えない愛がある』というテーマに行き着きます。もう少し、ここに来るまでエピソードが長すぎ。演出的にブレイクが募らせる切なさを積み上げて、どうに憶しがたい絶望をどうして描かなかったのでしょう。それがあってこその、このうちのシーンなんだと思います。
そこが弱いので、このクレイジーハートな気持ちを歌った唄が、シンガーとして再起していく希望に繋がるラストの感動も弱めることになりました。
結局再起を中心とした、サクセスストーリーなのか。ラブストーリーなのか、中途半端な結末だと思います。演技や音楽は抜群なんですがね。
ttp://movie.goo.ne.jp/usr/10012773/movie/MOVCSTD16163/index.html
黒字っていい響きですね〜。。
私のまわりには自分で商売してる人間が多いので、これを機に好景気へ
傾いてくれたら私も嬉しいのですが。。。
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演技と音楽は、素晴らしいものの脚本・演出面では、ブレイクの心の痛手を描ききっていません。 まずは本日の試写会ゲストの「ミスタークレイジーハート」こと泉谷しげるが生歌で、持ち歌の「春夏秋冬」を聞かせてくれたことがよかったです。作品の要素であるカントリー音楽は、アやっぱりピンと来ません。泉谷に言わせれば、アメリカの演歌なんだそうで、道理で主人公がどさ回りの営業している姿が演歌歌手のそれと似ておりました。
普段聞き慣れないカントリーながらも、本作の音楽としては、最高の演出効果をもたらします。歌詞の意味は分からなくても、歌い手の魂の叫びが、主人公の孤独さを問わず語りに伝えてくれました。
さて、ストーリーは至ってシンプル。カントリーシンガーのバッド・ブレイクが、失恋を通して、アルコール依存を断ち切り、その心の痛手を曲に綴ったら、その新曲が評価されて、シンガーとして再起の展望を掴むストーリー。
ラブストーリーとしては、ハッピーエンドといえない切なさも感じさせます。けれども泉谷が言うように、年齢を重ねるごとにどん底から再起することは、大変にになっていくものです。本作で見せるバッド・ブレイクが再起する姿は、同じ境遇にあるものに、とても希望と勇気をもたらしてくれる作品ではないでしょうか。
ノミネート5度目にして、念願の主演男優賞を射止めたジェフ・ブリッジスの枯れた演技も素晴らしかったです。
けれども脚本・演出面では、ブレイクの心の痛手を描ききっていません。
まずは、ブレイクの現状をもっと深刻に描くべきでした。
落ちぶれたとはいえ、地方では暖かく迎えてくれるファンに囲まれる。そしてシンガーとしての仕事もそれなりにオファーは絶えず舞い込む。落ちぶれたとはいえまだまだブレイクのカントリーシンガーとしての人気は絶大にあったのです。あの『レスラー』のランディの悲惨さと比べれば、遙かに恵まれていると思います。
そこが甘いので、ブレイクがなんでアルコール依存症に陥っているのか、ぴんと来ません。そして4度結婚し、離婚してきたことも、昔話として台詞でしか語られませんでした。離婚は、アルコール依存に繋がる重要な過去だけに、カットバックして描いて欲しかったです。
地方を巡業すれば、およそ女に困ることはなかったブレイクですが、たまたま取材で知り合った記者ジーンには、本気で愛してしまうのです。ジーンが他の女性とどう違っていたのか説明不足です。偶然が重なって、あれよあれよと深い仲になっていきます。
ただし画面から伺えるのは、ジーンもバツイチで、包容力のある女性であったことが、ブレイクの心を捉えたのでしょう。
ブレイクがアルコール依存症と知っていても、飲酒を咎めたりはしませんでした。ただし、ジーンが宝物と思っている4歳の息子バディの前では、絶対飲まないでくれというこだわり以外は。
ジーンのこのこだわりも何でそこだけ急に神経質になるのかよく分かりませんでした。普通なら、愛するブレイクの健康のために、飲酒自体をきつく禁止するところなのに、息子のことしかなぜか心配しないのです。
バディとの仲の良さに気をよくしたジーンは、ブレイクに子守を任せます。まるで実の親子のように触れあう姿が微笑ましい。
ブレイクにもバディと同じ頃に生き別れた息子がいたのです。ずっと忘れていたのに、バディといるうちに、思い出してしまったのでしょう。実の息子とは、電話だけのやりとりで終わってしまいましたが、ぜひここでも『レスラー』のように実の息子との再会シーンをいれて欲しかったです。
ブレイクの酒癖の悪さが、子守をしていても発揮されて、しまいます。バディの前では絶対にお酒を飲まないでと強く念押しされているのにも関わらず、ブレイクはバディを連れて、バーに立ち寄り、ウィスキーを注文したしまうのです。さらに、僅かな隙を見のがして、バディを迷子にしてしまったのです。
連絡を受けて駆けつけたジーンは、ブレイクを許さず絶交してしまいます。家に押しかけて許しを請うても、ドアを開けることはありませんでした。
それにしても包容力のあるジーンが、たった一度の過ちで、心変わりしてしまうのは、ちょっとこれも説明不足です。
傷心のブレイクは、その気持ちを唄に託そうとします、紛らすと言うよりも、歌わずにはいられなかったのでしょう。ここでやっと、『傷ついた者にしか、歌えない愛がある』というテーマに行き着きます。もう少し、ここに来るまでエピソードが長すぎ。演出的にブレイクが募らせる切なさを積み上げて、どうに憶しがたい絶望をどうして描かなかったのでしょう。それがあってこその、このうちのシーンなんだと思います。
そこが弱いので、このクレイジーハートな気持ちを歌った唄が、シンガーとして再起していく希望に繋がるラストの感動も弱めることになりました。
結局再起を中心とした、サクセスストーリーなのか。ラブストーリーなのか、中途半端な結末だと思います。演技や音楽は抜群なんですがね。
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私のまわりには自分で商売してる人間が多いので、これを機に好景気へ
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