ザ・ウォーカー

ザ・ウォーカー
ハリウッドの宗教プロパガンダ？終始、薄いセピアをベースにしたモノクロ画面。



時代背景は不明だが、近未来。



「空が光った」で、核戦争があったのだろうかと推測させる。



「空に穴が開いた」で、オゾン層が破壊されて大量の紫外線が降り注いだのだろうか、と。



　混沌の世にあって、かろうじて生き残った人間にその本が与えるのは希望なのだろうか、それとも、再びの権力への隷従なのか。



　この映画は暗喩に満ちている。



デンゼル・ワシントン演じるイーライという男。



それは、まさしくシナイの山に登ったモーゼを思わせる。



こうなってくると、この映画は、キリスト教へのオマージュとも思われて来る。



　人間の愚かしい罪によって人類が一旦滅ぼされ、そして再び「聖書」によって救済しよう、という意図が。



タイトルの原題には、こうあった。



The Book of Eli.



このof が、斜字体になっていたのに気がついた。



この of が意味するところ。



もしや「イーライという聖書」では、と。



イーライという男そのものがBookなのだという暗喩。



聖書を一字一句暗記していたイーライこそがthe Book なのだと。



　我々日本人は幻想的なアクション映画と見るだろうが、これはハリウッドとしては、キリスト教・ユダヤ教の宗教映画プロパガンダ、という遠謀深慮で制作したのかもしれない。



だから、迂闊には見過ごせないのだ。

ttp://movie.goo.ne.jp/usr/10020217/movie/MOVCSTD15880/index.html
「依依」という熟語があります。
枝のしなやかな様子。離れるに忍びない様子。遠くてぼんやり
みえること。ほのかに見える様子。
情緒があって好きだな〜こういう言葉。

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