GOAL！ ゴール！

GOAL！　ゴール！
三部作・4時間30分−でも見飽きしなかったサッカーを通じて貧困を抜け出し、スター選手としてスターダムにのし上がる−そう言

ってしまえばそれだけの作品なのですが、観終わって感慨深い作品でした。



観終わって気のついた点を何点か、コメントふうにまとめてみます。

○　主人公サンティ（クノ・ベッカー）のお父さん（トニー・プラナ）が良いですね。

貧困の中でも、頑張って一家を支える。サンティのロンドン行きに反対し、旅費として

彼がひそかに貯めていたお金も、仕事のトラックを買うために使ってしまう。

でも、内心は、息子サンティに期待していた−と言ったら、言いすぎでしょうか。

自分が反対したり、彼のお金を使い込んでしまったりするくらいのことで彼の決意は揺

らぐものか。彼の決意が揺るがないことを期待しての行動だったのでは？



○　看護師・ロズ（アンナ・フリエル）と結ばれるまでには、サンティが人気スポーツ

選手であることに伴いがちな、たくさんのゴシップがあります。

それでも、一生懸命に彼についていこうとするロズの姿は、とても素敵です。



○　ガヴァン（アレッサンドロ・ニヴォラ）のキャラクターも素敵でした。

一見すると遊び人風。サンティを「いけない遊び」にも誘ったりするし…。

しかし「契約金泥棒」と批判されながらも、偶然にタクシーに乗り合わせることでサン

ティの決定的な危機を救ったのは彼なのだし、人から見えないところではプロ選手らし

く、トレーニングを欠かさない。

こういう親友がいれば、人生航路のなかでは心強いことでしょう。



ストーリーとしては単純な作品で、三部作・4時間30分近い作品ながら、ちっとも見飽

きせず、この作品が評論子を惹きつけて離さなかった作品としてのスパイスは、どうや

ら、そんなことにあったようです。



［平成22年６月27日　TV放送（録画）観覧］

ttp://movie.goo.ne.jp/usr/10017367/movie/PMVWKPD40298/index.html
何をもってこの人すごい！と言いますか？
有名度、収入、地位、技術、と、尊敬できる点はまぁ多々ありますが、
私が思うに一番は"超絶な忍耐力を持っている人"と"人の過ちを許せる人"
ですね。これは人間性もかかわってきますが、この二つが同じ人間として
真に尊敬に値する人間が持っているべきものだと思います。



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