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男はいくら結婚しても一人になりたい時があるもんなんですね!
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ヒーローショー
暴発、青春バイオレンス!激烈な毒舌と愛嬌で、もはやお茶の間の人気者となった暴れん坊おじさん、井筒和幸監督。そんな氏が「とことんまでやりきった」と豪語する本作は、なるほど予定調和を無視した、文字通り、一本突き抜けた作品となっていた。

力強いメッセージを放つ傑作青春映画の誕生である。



お笑い芸人を目指すユウキ(福徳秀介)は、元相方である剛志に誘われ、ヒーローショーのバイトを始める。ある日、バイト仲間のノボルが剛志の彼女を寝取った事から二人は険悪になり、ショーの最中に乱闘を巻き起こしてしまう。しかも事はそれだけに止まらず、怒りの収まらない剛志は知り合いのチンピラを招聘し、ノボルとその仲間のツトムから金を巻き上げようと画策する。一方、ノボルもツトムの兄、拓也(林剛史)をたより、拓也の自衛隊時代の悪友、勇気(後藤淳平)を巻き込んで報復作戦を練るのであった。

こうして不良同士の抗争が勃発し、エスカレートする渦中にユウキは巻き込まれていき…。



何はともあれ、スクリーンから漲る現代社会への警鐘が鮮烈過ぎるほど鮮烈である。

“ヒーローショー”が象徴する善悪の二元論を否定する導入部からしてテーマは明確。

そもそも、ちびっ子にある種の道徳感を諭すショーを演じるのが不真面目な若者達であり、あまつさえ子供達の前で無惨な私闘をさらしてしまう。

ここでは子供を教育すべき立場の者が堕落しきっている現状を、如実に表している訳である。ショーの中で、ヒーローが倒すべき悪役が夢を食べるバク怪人と云う設定からして意味深だ。



他、劇中には、若い男を平気で連れ込む母親や有権者を金でつる市長候補など、どうしようもない大人達が大挙として登場する。

そんな大人達を尻目に、暴力の連鎖に絡み取られ、地獄の泥沼にはまり込んで行く若者達。

劇中ではその道を踏み外す顛末を、リアルに容赦なく切りとっていく。

特に勇気達の一派がユウキ達を拉致し、リンチにかけるシーンの凄惨さたるや!その臨場感は半端ではなく、次第に歯止めが効かなくなる無軌道な集団心理が心底怖い。

これほど暴力に対する異常な興奮性と痛みをつぶさに描いた映画はなかなかあるまい。

R−15指定もさもありなん、である。



一攫千金を夢見て安易に生きる中途半端なダメ人間のユウキ。

バツイチで子持ちの彼女(ちすん)と石垣島でレストランを営む夢を持つと云う健気な一面もある勇気。

そんな二人が軽い気持ちで代理喧嘩に関わり、結果、取り返しがつかなくなる自滅的展開は全く救いようがないが、傍から見れば自業自得である。そういった若者の軽率な行動を啓蒙している面も確かにあろう。

しかし、どうしてこうなったのか?を考えると、やはり上記したヒーローショーの如く張りぼての教育でお茶を濁す社会、ひいてはそれを作った大人の責任なのではないだろうか?

と、本作は説いかけている様に僕は思う。



加えて、ユウキと勇気を演じた若手お笑いコンビ、ジャルジャル(福徳秀介&後藤淳平)の二人が神懸り的に上手い!『岸和田少年愚連隊』(96)のナインティナインほどスターオーラはないものの、本作の生々しい空気感にその平凡性が絶妙にマッチしている。

(あと特撮ファンの立場から、デカブルーこと林剛史には本作の様な作品に出演して欲しくなかった…)



しかしながら、これほど苦い後味が残るラストも久しぶりの体験である。如何に現在、観客におもねった作品が多いかの証左であろう。

エンドロールに流れるピンク・レディーの主題歌が、これまた気が効いている。



監督生活35周年のベテランにして、初期作品『ガキ帝国』(81)に勝るとも劣らないエネルギッシュな作品を作る井筒監督はやっぱりスゴイ。

恐れ入りました。

ttp://movie.goo.ne.jp/usr/10020608/movie/MOVCSTD15976/index.html
人間いつ死が来るかわからないから生きていけるんですよね。。
つまり死が来るのは確実なのにそれを忘れて日々生きてるというわけ
ですよね。人は忘れないと生きていけない、だから頭が良すぎる人は
つらいのかなって、忘れて生きることが難しいから。。

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