シュアリー・サムデイ

シュアリー・サムデイ
初メガホンは及第点公開二日目、池袋（上映館）は大行列でした。一方の渋谷は、閑散としていて少々拍子抜けしました。

作品は、小栗旬の初メガホンとは思えないほど、演出・ストーリー展開とも手堅くまとめ、破綻が少なく、その完成度の高さに驚きました。ただ、明るい青春映画を期待した少年少女ファンは、飯島（遠藤憲一）や亀頭組長（吉田鋼太郎）の迫真の演技や乱闘シーンに凍りついていましたが・・・尤も、随所に毒（人生の皮肉）を含んだ演出は、小栗監督の狙い通りであり、彼は密かに快哉を叫んだことでしょう。



冒頭、「初監督作品にしては破綻が少ない」と誉めましたが、以下は少し苦言。

■揃って高校中退の五人が、少年時代からの仲間という設定は、どうしても「20世紀少年」を連想させて、新鮮味に欠けました。

■文化祭開催を要求しての教室バリケード封鎖は、「sixty nine」を彷彿とさせましたし。巧（小出恵介）たちがその後の人生でも「事件」を引きずり、それ故にこそ結束を固める姿は、学生運動世代へのオマージュなのでしょうか。それとも皮肉？

■「誰も、あたしなんか好きにならないって」・・・巧と美沙（小西真奈美）、成田空港での別離シーンも、かつての角川映画（「探偵物語」）のそれと重なってしまいました。

■10 years ago」「3 year ago」・・・と、過去と現在を往復する手法。五人組の教室爆破事件が他者の人生に影を落とし、複雑に絡んでいた、という「歴史のＩＦ」的発想は、「シーサイド　モーテル」を連想させました。

ttp://movie.goo.ne.jp/usr/10003105/movie/MOVCSTD15597/index.html
「仇をなす」といいます。
うらみに思う。恨みのあるものに対して危害を加える。仕返しをする。
何にしても使いたくない言葉ナンバー１０に入りますｗｗｗ

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